0829PPPP@スズナリ 


『道子の調査』
 作・演出:倉持 裕
 出演:小林高鹿 ぼくもとさきこ 玉置孝匡
    内田慈 近藤智行 吉川純広 松竹生 
    山本大介 伊藤留奈 加藤啓(拙者ムニエル


とても久方ぶりのペンギンプルペイルパイルズ。
久方ぶりでもないか?の演劇にいってまいりました。


道子は人を探している際に突然行方不明になった前任者(サエ)の
仕事を引き継ぐため、前任者がヒアリングしていた証言者たちの
話を聞いていくといったようなお話。


何のために前任者達が人を探しているのか、道子が勤めている
会社はどんな会社なのか、といった重要そうなお話は一切なし。
それぞれがどう関わりあったのかという人の関わりや感情を中心に
物語りは進んでいく。


恐らく前任者は誰かを探すという理由で会社を体よく
追い出され、証言者たちは自分の都合で前任者と接していた。
あるとき前任者は人の犯罪に触れそうになり行方不明になる。
恐らく前任者は証言者の一人に殺され家の地下に眠っている。


一方、道子は前任者を探す中、存在意義(っていうとでかい?)や
人間の関わり方など考え、最終的には海に飛び込む。(なんじゃそら?)


テーマとかで分かりやすいものはないんだけど、ごちゃごちゃした
中に色々な発言が込められているような気がします。
今回は「都合・関わり」みたいなものがおっきかった気がする。


それにしても倉持さんの脚本は、スルッと交差する感じ、
交わる感じ本当に破綻無く(実際はあるんだろうけど)、
展開していくので見ていて気持ちがいい。
分かりやすいとつまらないけど、分かりづらいと分からない。
『機械』の様な一見もっと簡単なテーマでもいいのかも。


★★★☆
w:ワタナベ
m:SAKE田中さん
食:終了後、得へ